ローベクレルへの取り組みについて①

まずはじめに、脱脂粉乳について、セシウム137(Cs137)、セシウム134(Cs134)の測定を依頼しました。
脱脂粉乳には、原乳の10倍〜20倍の放射性物質が濃縮されるので、要注意の材料です。

ニュージーランド・フォンテラ社の脱脂粉乳の測定結果は、0.068Bq/Kgの検出限界値で、Cs137、Cs134共に不検出でした。
国産のものに比べると、汚染されていないことがわかりましたので、現在はアイスクリームにフォンテラ社の脱脂粉乳を使用しております。
※国の乳製品のセシウム・ストロンチウム・プルトニウム等・放射性物質の基準値は50Bq/Kg以下です。国の基準値は「ザル」ですね。

脱脂粉乳の確認ができたので、アイスクリーム全種類のベースになる「ホワイトベース」・・要するに、バニラの香りのついていない白いアイスの元・・を測定に提出。検出限界値0.07Bq/Kgで、Cs137、Cs134共に不検出でした。つまり、セシウム137、134は、ホワイトベース1Kg中0.07Bq以下ですよ・・ということです。

ホワイトベース以外に測定が必要だと考えていたのは、ココアを含む製品です。原材料である国内他社の製品を、そのまま当社が測定に出すのではなく、当社のアイスクリームベースにしてから測定に出しました。検出限界値0.07Bq/KgでCs137、Cs134両方ND(検出されず)ですので、製品化OKの結果です。

次は、焼きドーナツに使用する大豆粉の測定結果です。大豆には糖質が非常に少ないので、糖質制限食品には欠かせない素材です。

そして、大豆は味噌や豆腐など、和食にも欠かせないものですが、放射性物質を吸収しやすい植物であり、大豆の産地には気をつけたほうが良いと思います。

検出限界値0.2Bq/Kg以下でCs137、Cs134共にNDでした。

スペルト小麦粉の測定結果は、検出限界値0.08Bq/Kg以下で、Cs137、Cs134共にNDでした。

国の食品基準値はセシウム・ストロンチウム・プルトニウム等・放射性物質100Bq/Kg以下という大雑把で危険な値です。
原発事故以前には、100Bq/Kgのものは「放射性廃棄物」でした。
国民の命よりも、経済(お金)を重視していると言えるこの基準値を、そのまま受け入れてはいけないと思います。
放射性物質が人体に及ぼす影響は極めて深刻なものである・・ということを、ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリ、スリーマイル等で起きたことによって私たちは学ぶことができます。
原発事故直後の高線量被曝のみならず、5年後、10年後から低線量被曝による健康被害が表面化し始めるのです。
食品を体内に取り込む度に、微量でも少しづつ蓄積され、じわじわとDNAを損傷・破壊し、病気や異常が発生する「内部被曝」を考えると、食品中の放射性物質は限りなく0(ゼロ)に近いに越したことはありません。また、摂取してしまった放射性物質などの有害物質を体外に排出するために、食物繊維(イヌリン、ペクチンなど)やビタミン、ミネラル等を摂取することも大事と思います。
少しでも・・の抵抗ですが、当店の全ての製品には、食物繊維・イヌリンを加えております。チェルノブイリ原発事故後、菊芋(イヌリンを含有)を食べていた人々のみ被曝症状が軽かったという実話もあります。(・・ついでですが・・レモンシャーベットの青色は、スピルリナから水で抽出された天然色素を使用)

放射性物質によるDNA損傷は、次世代、次々世代・・・・へと延々と引き継がれ、優性遺伝子の損傷による異常は次世代から現れますが、劣勢遺伝子の損傷は長いスパンで世代を飛び越えて現れる・・という恐ろしさもあります。根本的に生物を滅ぼすのが、放射性物質であるということを私たちは認識しておかなければならないと思います。
私たちは、国の基準値以下だから大丈夫・・という甘い考えを捨てて、未来ある子供たちを守り、自分の身を守る必要があるようです。

トマト農家時代の絶品フルーツトマト写真

※ヨーロッパの食材については、チェルノブイリの影響を考慮しておかなければなりません。
当店で使用している製品について、他所での測定結果が公表されていました。リンクをつけておきますので、参考にされてください。
(全世界の食品は多少とも汚染されていると考えております。一般食品については少なくとも0.5Bq/Kg以下を目安に当店では採用しております。)
有機アーモンドプードル(ノヴァ)→https://data.minnanods.net/mrdatafoodget/mds2/47834
有機キャロブパウダー(桜井食品)→https://data.minnanods.net/mrdatafoodget/mds2/46443



ローベクレルへの取り組みについて②へ続く